奇跡の光跡  31 八起正法先生編
〈『新復活』の原稿のコピーが見つかった!〉 
 
 園頭広周・国際正法協会会長は次のように書く。「突然、ある人から「高橋信次先生の〃新復活〃の原稿が見つかりました。

いつ高橋先生から預ったのか記憶にありませんが、とにかく送ります」という電話がありました。

原稿が送られて来るのがもどかしかった。原稿が送られて十日位した時、また電話があり、『あの時のことを思い出しました。高橋信次先生は、佳子氏はミカエルではないと気づかれ、〃新復活〃は佳子氏は出版しないと感ぜられて、これを預けときますといって渡されたように思います」ということだった。私に送られてきた原稿はコピーで直筆ではなかった。

なぜ、わざわざコピーしてその人に託されたのであるか、その時の高橋先生の複雑な心境は、その原稿を見るとわかってくる」

 奇しくも、自分の許に送られた原稿を前に、園頭師は考えた。

このままでは、陽の目を見ることもないかも知れない。一栄氏も佳子氏も出版する勇気はない。十五年経ったのに、その気配すらない。そうだとすれば、自分が、この時期に出版するのが、最も適当であろうと考えた園頭師は、出版を目指していた最中(さなか)、第十回インド仏跡研修の旅(平成四年一月十五日〜三十日)に出発する前に、園頭師は、高橋一栄、佳子氏に対して出版の予告の手紙を出していた。

勿論、著作権侵害で、師を告訴するだろうということも予測して。

 一月三十日、インドから帰国した園頭師を待っていたのは、GLA本部からの理事長関芳郎氏と弁護士連名の警告書だった。その内容証明には 「『新復活』の原稿を手に入れたのは犯罪に相当する。

一月二十日までに返事をして欲しい」というものだった。そこで、師は強硬な抗議文とともに、警告書をつき返した。

師が話し合いたい相手は高橋一栄、佳子氏であり、他の講師達と会う必要のないこと等をしたためた。

二月二日に弁護士から通知書が来た。「一月二十日までに回答がないのは不誠実である」、と。師は書いた。「都合も聞かず、そちらで勝手に期日を切って、不誠実だと悪人呼ばわりするとは何事か。話し合いたいのなら、そちらから来なさい。二月二十五日〜二十九日は福岡にいる」、と。 

二月二十九日になって、三月九日に訪ねたいと電話があった。九日は太宰府の国民年金保養センターでの国際正法協会主催の九州幹部研修会の翌日で、師は福岡にいた。

当日、弁護士、GLA本部職員、園頭広周、国際正法協会の元K講師の立会いのもと話し合いがもたれた。


跡の光跡  32 八起正法先生編
GLA側の弁護士の言い分は、
 
一、著作権は高橋一栄氏にあること 
二、『新復活』は高橋信次先生が出版するなと遺言されたということ 
三、『新復活』は未完であること、 以上の通りであった。

 三ケ条を並べ立てる弁護士の言葉を聞いて、園頭師は即座に「よし、わかった」と三十分で決着。拍子抜けしたように、弁護士は本部職員をせき立てて、早々に帰って行った。

 園頭師「弁護士が前記の三ケ条を並べて言うから、それなら出版しないと即座に言った。そのことを紙に書いて下さいというから、書く必要はない、男が一端いったことを崩すようなことはしない。
ちょっと前なら「士(さむらい)の一言金鉄の如し」というのであるが、そういっても弁護士はわからないだろうと思って、私は歯がゆい思いで次のように言った。

「〃新復活〃は、二〇世紀というよりは、釈迦、キリスト以来歪められてきた宗教を高橋信次先生が正しくされて、その正法を二十一世紀へストレートに伝えて行く貴重な内容を含んでいる。

しかも、高橋信次先生の絶筆であるから、高橋信次先生のそのもののものとして出版する準備を進め、既に校正も終っていたから、私が準備していたそのままで出版したとして、著作権を理由にされたら私の負けになる。高橋佳子氏は釈迦、キリスト、そして自分の父親高橋信次先生をも否定した人ですよ。

どうして私が正法会(後の国際正法協会)をつくったか知っていますか、高橋信次先生を否定して置いて、今になって著作権を主張して、高橋先生の言葉を一般には知らせない、血縁であることを理由に高橋信次先生の言葉を永遠に葬り去ろうとすることをどう思いますか、この問題は著作権の問題ではなく、

宗教の神理、教義上の問題であるから、法律上の著作権で云々すべき問題ではないといったが、いや私は法律上のことだけでいっているので、宗教上のことはそのことで話し合いをして下さいというから、宗教のこと、まして、ミカエル事件以来のことをいってみてもわかる筈もないから、それ以上話すことをやめて、「それでは宗教上のことについては私がGLA本部に行って決着をつける」といって、弁護士についてきたGLA本部職員にもそのことを確認させた。

そして、大川隆法氏が、あれほど高橋信次先生の教えを盗用し、濫用していることは、なぜ抗議しないのかともいって置いた。

なぜなら、私を犯罪人扱いにしておきながら、大川隆法氏が、高橋信次先生の教えを盗用濫用していて、さらに、高橋佳子氏はミカエルではないと大川氏が言っていることに対しては、何の抗議もしていないということはどういうことであろうか」、と。


 


奇跡の光跡  33 八起正法先生編

〈園頭師の出版中止への前提となるもの〉 

1.『新復活』の中に、信次師自身に対するサタンの攻勢のことが書いてある。
正法が広がると、サタンの棲家はなくなるので、サタンは必死に抵抗する。信次師にとって辛かったのは、自分の実弟がサタンに組み敷かれたことであった。
講師達を実名で「この者はサタンにやられている」と書いてあるために、都合の悪い講師が出版されたら大変だと騒いでいるのだ、と。                              

2・高橋佳子氏はミカエルではないこと。『新復活』の原稿には「この女性にミカエルの霊を入れて話してもらう」と書いてある。信次師の力によって降霊させられたこと。

 
3・一月三十日、園頭師がインド研修より帰国して、まだ旅装も解かない間にかかってきた電話は「高橋一栄氏が佐藤要氏と共に元GLA関西本部長中谷義雄氏を訪ね、『新復活』が出版されるとGLAはつぶれる。原稿を取り返せないものだろうかといわれた」というものだった。  

                               
4.『新復活』を出版してGLAがつぶれるとすれば、困るのはGLAの講師達である。佳子氏は「もうミカエルとはいいません」というのをミカエルとして演技させたのは講師達であった。そして、初めは佳子氏に反省を求めていた高橋一栄氏が、佳子派に同調していった事などを、園頭氏が本部に行き、反省を促す先鞭をつけること。 


5.裁判によって、貴重な時間と金を浪費することの無意味さ。
 
6.この問題を早期に決着をつけ、サタンの活動を封じ、正法を二十一世紀へ引継ぐのだという決意。 

7.GLAと一つになって共に正法拡大へ前進する確信。 



奇跡の光跡  34 八起正法先生編
〈幻の『新復活』を開く〉 
  目次                             
 高橋信次先生の『新復活』について

 GLAの混乱を正す『新復活』

 エル・ランティー

 現在のGLA ミカエルの誤り

 地球の創世記

 アダムとイブの神話はどうしてつくられたか、地獄のはじまり

 如来、メシヤの降臨

 ユダヤ教とキリスト教の誕生

 仏教の出現

 南無阿弥陀仏の起源

 南無妙法蓮華経の意義

 仏教とキリスト教の一致

 太陽系霊団とは

 宗教は本来は一つである

 神と人間 魂と肉体

 悟りとは

 天上界の会議とこれからの世界

 これからの宗教界 滅びゆく宗教家達

 浄き者たちへの贈物

 心に内在されている叡智

 サタン姿を現わす

 紀州白浜の研修会

 これらの項目に対して園頭師が付記したものとして
 現在のGLAの教義の問題点と修正
 高橋信次先生の『新復活』と大川隆法




奇跡の光跡  35 八起正法先生編
〈誤りの原点は「太陽系霊団の図」にあった〉
 
 信次師昇天後の混乱の原因は、昭和五十一年七月号の『GLA』誌に載せられた「太陽系霊団図」の間違いにあった。

七月号に「太陽系霊団図」が発表された時、三宝出版社長の堀田和成氏が、沈痛な面持ちで園頭師にこう言った。

「私は、高橋信次先生が話された通りに正しく書いたのですが、佳子先生が「いや、こう書け」と強引に言われて、あのように発表しました」、と。
(月刊『正法』一六三号)  


                           
 昭和五十一年六月四日〜六日の東北地区研修会のビデオを廻すたびに、信次師が黒板に説明する図と、『GLA』誌上に記載された図がどうして違うのだろうとウエブ・マスターも不思議に思ったものだが、そこに問題の原因があったのである。                

講演会ビデオに示された正しい図をまずは参照されたい



   ●奇跡の光跡G  に続く

更新情報・おしらせ

【2012年5月6日】更新

 

inserted by FC2 system