心行 八起正法氏による簡易訳4
この現象界におけるわれらは
過去世において
己が望み 両親より与えられし
肉体という舟に乗り
人生航路の海原へ
己の意識・魂を磨き
神意の仏国土を造らんがため
生まれ出(い)でたることを悟るべし
 
この世における私達は、過去世(過去に生まれていた時のあの世やこの世)において、自分自身でお父さんお母さんになる方へ、
「私を子供にしてください」
と自らお願いして産んでいただき、両親よりいただいた身体の乗り舟で人生の荒海に漕ぎ出すわけです。
人生航路では、自分の心を磨いて、神が求めておられる仏国土ユートピアをつくるために、この世に生まれて来たことを自覚しなければ
なりません。
 
肉体の支配者は 己の意識なり
己の意識の中心は心なり
心は実在の世界に通じ
己の守護・指導霊が
常に善導せることを忘れるべからず
善導せるがために 己の心は
己自身に忠実なることを知るべし
 
身体の支配者は自分の意識です。
意識の中心は心です。
心はあの世に通じ、自分の守護霊や指導霊がいつも正しく導いてくれていることを忘れてはなりません。
守護霊というのは、自分の過去世の霊です。
特別な霊ではなく自分の魂の兄弟です。
指導霊というのは、自分に関係する霊ではなく、自分を指導してくれる友人や先輩、先生などです。
こういう霊たちが正しく導いてくれる為に、自分の心は、自分自身に忠実なのです。
他人に嘘をつけても自分には嘘はつけないということからも、お解かりでしょう。
 
しかるに 諸々の衆生は
己の肉体に 意識・心が支配され
己が前世の約束を忘れ
自己保存 自我我欲に明け暮れて
己の心の魔に支配され 神意に反し
この現象界を過ぎ行(ゆ)かん
 
それ故に多くの人々は、自分の身体に心が煽動されて、自分の前世での決意した約束を忘れ、自分の地位や名誉を守ることのみに終始し
欲望に明け暮れて、煩悩や執着という自分の心の魔にコントロールされ、神が求められている意向に反して、この世を渡って行くようです。
 
また生老病死の苦しみを受け
己の本性も忘れ去るものなり
その原因は煩悩なり
煩悩は
眼(げん)・耳(にい)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の
六根が根元なり
 
また生老病死の苦しみによって、自分の人生の目的と使命を忘れてしまいます。
その原因は煩悩です。
煩悩というのは、五つの器官である、眼で見る、耳で聞く、鼻で嗅ぐ、口で味わう、身体で触れるという五官に心の働きである意識を加
えて、この六根が原因の元なのです。


心行 八起正法氏による簡易訳5
六根の調和は 常に中道を根本として
己の心に問うことなり
己の正しい心に問うことは反省にして
反省の心は
己の魂が浄化されることを悟るべし
 
六根の調和は、いつも程ほどという中道の精神を基礎として、他人に嘘はつけても自分には嘘のつけない心に、問いただして見ることです。
自分に嘘のつけない正しい心に問い正すことを反省といいます。
反省をする習慣をつけることによって魂、心が浄化されるという事を理解して下さい。
 
己自身は孤独に非(あら)ず
意識のなかに己に関連せし
守護・指導霊の存在を知るべし
守護・指導霊に感謝し さらに反省は
己の守護・指導霊の
導きを受けることを知るべし
六根あるがうえに 己が悟れば
菩提と化すことを悟るべし
 
自分自身は決して一人ぼっちではありません。
なぜならば、心の中には自分に関連した過去世の兄弟や指導してくれる友人先輩がいるということを知らねばなりません。
そして守護・指導霊に感謝し、さらにまた、心が苦しくならないように、ドカッとではなく、少な目に省みるという反省、懺悔をするこ
とによって、自分の守護・指導霊に善導されるということを知らなければなりません。
眼・耳・鼻・舌・身・意という六根があるために、自分が理解し悟れば、和と安らぎの大安心の境地になるという真の道理、原則を理解しなければなりません。
 

 
神仏の大慈悲に感謝し
万生相互の調和の心が
神意なることを悟るべし
 
神仏の大きな慈悲に感謝し、生きとし生けるものの相依、相互関係によるところの和の心が神が強く求めておられるということを悟らなければなりません。
 
肉体先祖に報恩供養の心を忘れず
両親に対しては 孝養を尽すべし
心身を調和し 常に健全な生活をし
平和な環境を造るべし
 
先祖代々という、連綿として繋がった血のつながりの肉体先祖に対して、魂の乗り舟である身体をいただいた事を感謝し、感謝の心は正しく生き、明るい健全な家庭環境を造るという報恩の行為が先祖の供養ということを忘れてはいけません。
また、両親には礼儀を尽くし、老いれば報恩の証として亡くなるまで養ない、いつも健全な生活をし、和(なご)みのある平安な環境を造るよう心掛けねばなりません。
 
肉体保存のエネルギー源は
万生を含め 動物・植物・鉱物なり
このエネルギー源に感謝の心を忘れず
日々の生活のなかにおいて
己の魂を修行すべし
 
身体を養うエネルギーの源元(みなもと)は、生きと生けるもの全部と動物、植物やミネラル(鉱物)です。
これらのエネルギー源に感謝の念を忘れず、毎日の生活の中で自らの魂、心の勉強をしなければなりません。
食べ物に感謝するということは
「いただきます!」
だけではありません。
食べ物への感謝報恩というのは、粗末にしないということです。
 
己の心・意識のエネルギー源は
調和のとれた日々の生活のなかに
神仏より与えられることを悟るべし
 
肉体維持のエネルギー源は食べ物の栄養ですが、心、精神のエネルギー源は、調和のある安らぎの毎日の生活の中に、神仏より与えられているという事を自覚しなければなりません。
もし、あなたに現在、悩みがあるのなら、どのような問題でも、その問題の原因を根元から自力で取り去らなければ解決しません。
それは勇気をもって実践、実行以外にありません。
心のエネルギー源は明るく楽しい我が家です。
 
己の肉体が苦しめば 心悩乱し
わが身楽なれば 情欲に愛着す
苦楽はともに正道成就の根本に非ず
苦楽の両極を捨て 中道に入り
自己保存 自我我欲の煩悩を捨てるべし
 
自らの肉体疲労が極限に陥ると、心は千路(ちじ)に乱れ、余りにも身体が楽なら、今度は愛欲へ走るのです。
極端な苦楽は真に正しいものではありません。
苦楽の両極端を捨て去り、程ほどという中道の精神を旨(むね)として自分が自分がという心と、足ることを知らぬ自分さえ良ければよけれ
ばという過度の執着を捨てるべきです。
 
いっさいの諸現象に対し
正しく見 正しく思い 正しく語り
正しく仕事をなし 正しく生き
正しく道に精進し 正しく念じ
正しく定(じょう)に入るべし
 
この世に起こる一切のできごとを
正しく見る(正見)
正しく第三者の立場で思う(正思)
正しく恣意を入れず語る(正語)
正しく心を込めて仕事をする(正業)
正しく生活する(正命)
正しく人と調和する(正進)
正しく目的意識を持つ(正念)
正しく瞑想的な反省をする(正定)べきです
  

心行 八起正法氏による簡易訳6
かくのごとき正法の生活の中にこそ
神仏の光明を得 迷いの岸より
悟りの彼岸(ひがん)に到達するものなり
 
このような正法を遵守した毎日の生活の中にこそ、神仏の光を受けられ生老病死の迷いより解放され、光明の世界に行き着くのです。
 
このときに
神仏の心と己の心が調和され
心に安らぎを生ぜん
心は光明の世界に入り三昧(さんまい)の境涯に到達せん
 
このときに、神仏の心と自分の心が調和同通して、心に安らぎが生まれます。
そうなると心は光に満たされ、正法三昧の境地に到達することになるのです。
 
(この諸説は 末法万年の神理なることを悟り
日々の生活の師とすべし)
モーゼの正法、釈迦の正法、イエスの正法・神理が消えて幾千年、宗教はこれまでに他力の宗教、拝みの宗教、祈りの宗教、葬式宗教に
成り果て曲解されて、他力信仰全盛に陥りました。
今般、モーゼの本体、釈迦の本体、イエスの本体であり、地球創世の真のメシアであるエルランティ様が、高橋信次先生として日本に生
を得られて、他力信仰は間違い、自力こそ神意なるものと高らかに広宣されてこの世を後にされました。
高橋信次先生は、これら人類への正法という遺産を後世の衆生がどう活用するか、行く末を温かく見守っていらっしゃいます。
                               
                         

                            合掌礼拝 八起正法

 

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【2012年5月6日】更新

 

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